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| 作品 | 作者 | 開催回 |
|---|---|---|
| 霜溶けて葉の一枚も濡れ敢へず | 忠文 | 第２１５回 |
| 夕影に白コスモスは縋り染む | 忠文 | 第２１５回 |
| 山麓の二度咲きは人知れず散る | 忠文 | 第２１５回 |
| 鮎釣の竿を走りし陽の光 | 忠文 | 第２１５回 |
| 冬の朝雲一つ無き寒さかな | 郁子 | 第２１５回 |
| 初霜や靴跡のこし朝寒し | 郁子 | 第２１５回 |
| 中庭に藁帽かぶる冬牡丹 | 郁子 | 第２１５回 |
| 咲きそめし竹藪の中冬椿 | 郁子 | 第２１５回 |
| 落葉掃くリズムかろやか青い空 | 郁子 | 第２１５回 |
| 十一月中途半端な待ち時間 | 暎子 | 第２１５回 |
| 息災を確かめ合ひて冬ぬくし | 暎子 | 第２１５回 |
| 初霜にふわりと犬のぬくき息 | 暎子 | 第２１５回 |
| 十年後なぞ知らぬ落葉降りつづく | 暎子 | 第２１５回 |
| 一万歩行く手ざんばら芒原 | 暎子 | 第２１５回 |
| 初霜を猫踏み分けて歩いてる | 睦子 | 第２１５回 |
| 本当は小心者ですマスクして | 睦子 | 第２１５回 |
| 祓はれて神の子となる七五三 | 睦子 | 第２１５回 |
| 根深汁人の帰ればひとりなる | 睦子 | 第２１５回 |
| 三面鏡開ゐて閉じる一葉忌 | 睦子 | 第２１５回 |
| もつれ合ふ冬の蝶みな黄色かな | みやこ | 第２１５回 |
| 初霜や山寺の鐘麓まで | みやこ | 第２１５回 |
| 茶系統のブティック覗く暮の秋 | みやこ | 第２１５回 |
| 初霜や飛び石の先にじり口 | みやこ | 第２１５回 |
| 校庭を下校のベルや鰯雲 | みやこ | 第２１５回 |
| 遠富士の初雪に目ざめ身のゆれし | 邦子 | 第２１５回 |
| 行く秋やコキアの丘を下りつつ | 邦子 | 第２１５回 |
| 初霜をなでて車体の光ます | 邦子 | 第２１５回 |
| 遠き日の手締めの声や一の酉 | 邦子 | 第２１５回 |
| 残菊を括り温もり空青し | 邦子 | 第２１５回 |
| 山眠る筑波連峰悠然と | 節子 | 第２１５回 |